講師プロフィール
フィリピン生まれ、フィリピン育ちの日本人ハーフ。18歳で上智大学に入学、政治学を専攻。卒業後は警察や検察庁などで、タガログ語・英語通訳、翻訳で活躍中。
受講生の声
本講座における壷谷さんの生活談から、様々な経験を得ることの大切さについて学びました。フィリピンで生まれ育った壷谷さんは、父親との会話は日本語、母親との会話ではタガログ語、家の外ではタガログ語と英語で話しかけられる日々を送っていたそうです。日本人学校では全教科を日本語で学ぶ小学校生活を送り、日本の文化にも馴染みました。その後、インターナショナルスクールに転校し、中高生時代は世界中から集まる生徒たちの多様な文化に適応しなければならない環境で過ごすことになりました。こうした学校生活で、互いに交流しあうためには歴史と宗教を知ることが大切と認識したそうです。また、インターナショナルスクールでは今まで使っていた英語とは違うイギリス英語の習得、国際バカロレア資格取得のための課題、ボランティア活動への取り組みなど日々多忙な生活を送られました。苦労しながらも日本人学校と異なる環境に適応しながら物事に取り組むことで、現在の人生がとても豊かになったとお話くださいました。
さらに、この講座は私がフィリピンに対して持っていた印象を大きく変えました。フィリピンではタガログ語と英語が公用語だとずっと思っていたのですが、地方言語が100以上もあり、なかには英語やタガログ語が通じない場所もあります。同じ国なのに言葉でコミュニケーションが取れない人同士もいると知って、大変不思議に思いました。私はずっと日本に住んでおり、大きなカルチャーショックを体験したことはありません。しかし、壷谷さんは人生で何回もカルチャーショックを体験しており、その体験を繰り返すことで異なる文化に適応し、多様性を受け入れられる人になったのだ、と講演を聞いて思いました。
私も今この学生時代にボランティア活動や日常での語学学習を全力で頑張りたい、将来海外に行って異文化を体験する夢を叶えたいという気持ちがさらに大きくなりました。多くの人と関わり、多くの文化を体験することで自分の人生を彩り豊かにしていきたいと思います。
英語英米文学科1年生 大湾朝暘