2019年9月28日(土)13時~16時、1号館セミナー室1・2において、リーダーズ・シアター指導の第一人者 南山大学の浅野享三先生をお迎えしてワークショップが行われました。文学部3学科から1年生~4年生合わせて14名の学生が参加しました。
リーダーズ・シアターとはギリシャ時代にまで遡る演劇スタイルの1つで「音読劇」という別名を持ちます。脚本をもとにした表現をするに先立ち、講師の浅野先生から「ことばを使うこととは」を題材にした、ペア演習を交えたミニ・レクチャーがありました。これは本学でも、いくつかの授業で取り上げている語用論の基礎を大変分かりやすく体験的に知ることができる内容でした。
その後、世界中で多くの大人に愛されている名作絵本 The Giving Tree (邦題『おおきな木』)を題材に、4人一組で、①脚本の理解、②配役決めと練習、③発表をしました。小グループでの意見交換と練習から得たテキストの深い理解と、声と身体を使った「読みのパフォーマンス」体験は、参加者の皆さんに深い印象を与えたようです。以下、参加者の声をお届けします。
次回、このような機会がございましたら、皆さんもぜひご参加ください。
<草薙優加記>
※ 本講座は令和1年度 学長裁量経費事業(深谷素子/代表、草薙優加)の一環として実施されました。
皆さんの感想
みんなで協力して一つの劇を作り出す活動が思いのほか楽しかったです。セリフの読み方、動き方に様々なアイデアがでてきて新たな気づきとなりました。
英語英米文学科宮﨑克人(4年生)
普段授業などで口にする英語は声の大きさやトーンが同じで淡々としてしまいますが、1つの言葉でも声の大きさを変えたり、話す速さを変えたりするだけで、表現の幅がぐっと広がるということを学び、感じました。
また、このようなワークショップに参加したことで、自分自身の知らない内面を知ることが出来たり、新たな発見があったりと、とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。
英語英米文学科 村山千紘(1年生)
英語を話そうとすると、文法や発音が「正しいかどうか」ばかりに意識が向かいがちでした。けれどワークショップを通して、コミュニケーションで大切なのは、声の調子や身振りなども含めて「伝わるかどうか」、そして「伝えたいという気持ち」なのだと感じました。言葉やコミュニケーションのありかたを、より広い視野で考えられるようになったと思います。
日本文学科 亀山奈津(2年生)