「サマー・インターカレッジ・ワークショップ2023」参加報告記
毎夏、課外活動「サマー・インターカレッジ・ワークショップ」を合宿形式で行ってきましたが新型肺炎のため2021年はオンライン実施に、2022年の対面開催は残念ながら中止となりました。今年は文教大学あだちキャンパスを会場に、9月6~7日の2日間日帰りプログラムとして実施することができました。
舞台芸術家・アーティスト 長峰麻貴さん、音楽家・画家・紙芝居師 林加奈さんのファシリテーションのもと、「まる・さんかく・しかく国の不思議なおまつり―デザイン創作をして楽しもう!―」と題する表現ワークショップに、鶴見大学、文教大学、創価大学の1~4年生が参加しました。うち2名は中国、韓国からの留学生です。「いいよ!」「いいね!」と、学生たちのアイデアや表現を肯定し受け入れてくれる長峰さんと林さんの明るい声かけで、皆目を見張る集中力で協働し力を発揮しました。長峰さん、林さん、温かいご指導をありがとうございました。
以下、課外活動として本学から参加した鳥海さんの報告と感想、高島さんの感想を掲載します。次回はあなたも参加してみませんか。
草薙 優加 記
ワークショップのキーワード:
表現と創作(造形・音楽・身体・言語)、学びほぐし、協働、ネゴシエーション、コミュニケーション、省察
ワークショップ 1 日 目:
アイスブレイクのレクリエーション(だるまさんが転んだ+ジェスチャーゲーム)の後、異なる大学のメンバーからなる小グループで、それぞれの国(まる・さんかく・しかく国)のコンセプトを話し合い、国の祭りに使う衣装と仮面を各自の創意工夫で制作し始めました。昼休みに開催した交流会では、各学生が自己紹介を行い、所属グループ外の学生とも交流することができました。留学生によるカードマジックは皆の目をくぎ付けにし大盛り上がり!
ワークショップ 2 日 目:
1日目に行った仮面・衣装制作を続け、作品が完成した後に、講師 林加奈さんが持参したさまざまな楽器を用いて3つの音遊びを経験しました。音遊びの1つは、各自2種類の楽器を持ち、リレー形式で1種類の楽器を鳴らして、一人一人順に音を重ねながら終わりの合図が出るまで鳴らし続ける、というルールの即興演奏、いわゆる「フリー・インプロヴィゼーション」というパフォーマンスです。この活動を通し、参加者が楽器の特性をある程度知ったところで、祭りの最中に演奏する曲を創作することになりました。特筆すべきは、自分のグループの曲を作るのではなく、他グループから曲のリクエストを受けて制作する形式だったことです。依頼を受けた国の曲が完成した後は、別のグループに作ってもらった曲に合わせた振り付けをし、ワークショップの最後に、仮面と衣装を身に着けて発表=祭りを行いました。
架空の国の祭りを作るのが面白そうだと思ったこと、そして、人と話すのが不慣れなことを克服したいという2つの理由で参加しました。講師や他の参加者が皆温かく穏やかな人柄だったので、思いの外グループの皆さんと早く馴染めて楽しく時間を過ごすことができました。祭りの最中に演奏する曲をグループで作ることには難儀しましたが、ある程度流れが固まっていれば本番で間違えてもアドリブで解決できるという学びも得られました。
英語英米文学科4年生 鳥海 晴香
架空の国の設定を考え、それを反映させる仮面・衣装を制作し、思いや考えを形にすることの難しさとともに、その楽しさを学ぶことができました。一人一人の考えをすり合わせ、仲間達の力を合わせて唯一無二の素敵な作品を創り上げる事は、子供の頃に行った図工や遊びを思い出させ、素直な気持ちで楽しむことができ、大人に足りないこと、大人が必要なこととは何かを学べた気がしました。
英語英米文学科4年生 高島 琉花
本研修は、科研費 基盤研究(C)20K02798の助成を受けています。